岸見一郎・古賀史健著『嫌われる勇気』

こんなに笑って読んだ本はありません。
中身が濃~い。楽し過ぎ!
哲学書なのに一日で読み終わりました。青年と哲人の対話形式になっていることが理解を早めます。
こう言う表現が許されるなら、「目から鱗が100枚落ちた」感じです。

著者のひとりは岸見一郎(きしみいちろう)さん。哲学者で日本にアドラー心理学を紹介。平易なことばで分かりやすく書き上げたのが『アドラー心理学入門』。本書では原案を担当。
↓朝日新聞の書評欄より
嫌われる勇気・新聞
もう一人の著者は古賀史健(こがふみたけ)さん。岸見一郎の書いた『アドラー心理学入門』に出会い、アドラー関連の本を研究した後、岸見一郎の「岸見アドラー学」ともいうべき思想や哲学に大きな衝撃を受けた。
古賀が岸見のところに通い、数年がかりで作り上げたのが本書。素晴らしい劇作です。
「どなたか脚本にして下さ~い」
「日本中の劇場で上演して下さ~い」

嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え
岸見 一郎 古賀 史健
ダイヤモンド社
売り上げランキング: 23

私は50年ほど前、マルクス経済学に新し未来を夢見たことがありました。
「資本主義では人間は幸せにはなれない」。では「人間が幸せになるにはどんな変革や制度が必要なのか」
「宗教」で悟るか、「経済学」で変革か、「民主主義・社会主義・立憲主義など」で制度を変えるか、「哲学」「心理学」で人間の考え方を分析して変えるか・・・・・

この本を読み終わった時、思わず「哲学って素晴らしい!」「すごい本だった」と絶賛していました。
悩みは目的に変化し、世の中に積極的に入っていけるように思いました。

たくさんの方に読んでいただけたらいいなあと思います。