『戦後入門』  著:加藤典洋

日本が対米従属を止めるには・・・
日本はどうすれば沖縄(や本土)の米軍基地を撤廃できるのか・・・

~日本が国際社会から理解を得つつ対米自立を果たす~

憲法九条を改正し、米軍基地の撤廃を条文に書き加えることで、米国を国外に撤退させる。
(憲法改正と言っても安倍政権が提示している戦前の日本への回帰では全くない)
改正案:戦争と武力行使は永久に放棄する。陸海空の戦力は一部を国土防衛隊残りは国連に移譲する。外国に軍事基地は許可しない・・・。
安全保障の基本に国連中心主義を据える。言い換えると「米国との同盟」から→「国連との同盟」に転換する。

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↑挿入されている写真「ヤルタ会議」手前右からスターリン、ルーズベルト、チャーチル
憲法九条の成立時に全世界で一瞬火花の様に生まれた「平和理念」を心に、日本にしかできない平和への道筋を国連に提案する。

安倍政権と日本会議はいずれは矛盾と緊張で連携できなくなるだろう。
しかし九条の会やシールズなどの「非武装中立論者たち」と加藤(著者)や矢部()などの「平和的リアリストたち」は連帯できる。

以下は心にとまった引用
内田樹「人を殺さなければならない場合がある」と言うのは現実である。「人を殺してはならない」と言うのは理念である。この相剋する現実と理念を私たちは同時に引き受け同時に生きなければならない。

ご参考までに→『日本はなぜ「基地」と「原発」を止められないのか』 著:矢部浩治