矢部浩治著『日本はなぜ、「戦争ができる国」になったのか』

去年2015年9月安保関連法案が大混乱のなか強硬採決。日本の国会が立法府の役目を果たしていないことがばれました。

この本『日本はなぜ、「戦争ができる国」になったのか』では、日本の司法、立法、行政が機能不全になっている理由を分かりやすく説明してくれます。
その理由とは・・・日本とアメリカとの間に軍事上の取り決めが存在しているから。

~~そんな取り決め、あったんですか?

『歴史を65年さかのぼる。終戦後5年のサンフランシスコ平和条約締結前に、突然ソ連が朝鮮へ侵攻。アメリカが日本の国土を拠点にして朝鮮戦争を戦うことに政策を変更したことから始まる』
『憲法9条を破っていることが、日本国民に知らされない形で、その時々のアメリカと日本の高官が交わした「密約」が多数あり、すべて公文書として残っている。それらの公文書によって事実が明らかになった』
『戦後、連合国軍に占領されていた日本の占領形態は、現在に至るまで続いている』
『アメリカと交わされ続けている数々の「密約」により、現在は連合国ではなく、アメリカ一国に占領されている』

~~なるほどね、それで日本はアメリカの言いなりなんだね!

~~それではどうすれば日本は自国の独立にこぎ着けるのか?

ここから後は『素晴らしい考察』が書かれています。著者:矢部浩治さんが1年半前に出された書籍『日本はなぜ、「基地」と「原発」を止められないのか』で憲法改正に言及されていましたが、この本では憲法改正をすることなしに、日本が独立する方法が記されています。
結末に導く過程のすべてで、著者:矢部浩治さんの温かい愛を感じ、敬意でいっぱいになりました。
矢部浩治さんはSEALDs や樋口陽一さん、九条の会との連帯ができると感じました。
沢山の方に読んでほしい本です。

日本はなぜ、「戦争ができる国」になったのか
矢部 宏治
集英社インターナショナル
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